京都にはパワースポットなる場所が数えきれないほどあります。1200年前に都が京都へ移されたとき、「王城守護」つまり新たな都を守るため幾重にも重なる結界を張り巡らされてできたのが平安京。今の京都の原型ができたとき既に街全体がパワースポットのようなものでした。
さて、今回その中で個人的にかなりのパワースポットの一つだと思うのがこちら!
神社前にある鳥居⛩その上の真ん中にあるマークをみてピンときたあなた!そうです、かの有名なアレです!笑 「晴明桔梗」や「五芒星」などと呼ばれている、安倍晴明神社の社紋ですね。世界中でも魔術の記号としても有名ですが、ここでは安倍晴明が陰陽道にて用いてきた祈祷呪符のひとつとされています。もう入り口の鳥居からして気合いの入りようが違いますね!さすが稀代の陰陽師 安倍晴明が祀られている神社です。
僕が訪れたときはちょうど桔梗の花が美しく妖艶に咲いていました。その花弁の形が五芒星に似ていることから晴明桔梗と呼ばれ、社紋としても使われているのが先ほどの五角星です。
手水舎のところにもさりげなく。こんな可憐な手水舎はほかに見たことありません。いつも以上に清めの効果もありそう!
怖いというかすこしお茶目な感じのこちらの石像🗿安倍晴明が使役したといわれる「式神」です。子供や鳥に姿を変えて相手に呪いをかけたり、逆にそれを守ったりしたそうです。安倍晴明には12体の式神がいましたが、どれも醜悪な姿だったため奥さんに嫌がられ、近くの一条戻り橋の橋の下に常に待機させていたらしいです。ちょっとせつない。。。
陰陽道は中国から来ましたが、その基本的な考え方の一つに「世界は二つの要素から成り立っている」というものがあります。まさに「陰陽道の陰と陽」ですね。これは男と女、天と地、偶数と奇数などいろいろなものと対応していますが、2つの要素はけっして対立していません。
上の図(大陰太極図)がまさにそれを表していて、「白地の中に黒点、黒地の中に白点が、そして境界線は曲線を描き今にも交わりそう」です。世界の調和を表しているんですね。
こちらが本殿。本殿横にも桔梗の紫色が彩りを添えています。陰陽師や陰陽道と聞くと、どうしても呪術や祈祷などのイメージが前面に出てきますが、それ以外にも土地の良し悪しをみたり、移動先の方角を占ったり、いろいろな悩み相談を聞いたり、とかなり幅広いことをされていたようです。境内には他にも見どころがたくさんあり、「厄除けのご利益を~」でない方も楽しめます(^-^)※僕がそうでした笑
間違いなく京都随一のパワースポット!是非、京の自転車旅で立ち寄ってみてください🚲
晴明神社のHP:https://www.seimeijinja.jp
駐輪場:有り。場所が分かりづらいため、神社の方に聞いてください。
KCTPから自転車で25分ほど🚲
語り手:かおる玉子