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京都の夕方さんぽ~壬生寺編~

紫陽花を愛で、山鉾巡礼はないものの魔除けの粽を手に入れ、気が付けば8月もお盆。相変わらず、ゆでタコになりそうな日々が続く京都です🐙

それでも天気が良ければ1日1回は外に出たい!ということで僕の最近の日課は「夕方さんぽ🚶‍♂️」本日は近所の壬生寺へ。

表門

壬生寺と聞けば、みなさん何を思い浮かべますか?近くに拠点をおき、寺の境内では武芸や大砲の訓練をした新選組?無言で演じられることで有名な壬生狂言?

どちらも壬生寺を代表する歴史や芸能ですが、古くは地蔵院と言われている壬生寺。上の写真の正門上の文字からもわかるように、壬生寺はお地蔵さんを本尊(お寺の本堂にある、信仰の対象として中心的な存在の仏像のこと)としています。

本堂前の提灯

お地蔵さんは正式には地蔵菩薩(じぞうぼさつ)という名前の仏像(仏像は大きく分けて4種類あり→如来・菩薩・明王・天)です。※またの機会にこの4種類についてお話し出来ればと思っています(^^)

さらにこの菩薩という存在はあらゆる人々を救うために、いろいろな姿(主に33パターン)に変わります。そのひとつであるお地蔵さんの姿は親しみがありますよね。両手に錫杖と宝珠を持ち、僧衣をつけたその様は見るものを安らかな気持ちにしてくれます。

千体仏塔
境内奥にある千体仏塔。もちろん全てお地蔵さんです。お地蔵さんに関するお話はたくさんあるのですが、有名なものの一つが冥土にある三途の川の河原。そう「賽の河原」ですね。「親に先だった子供たちは河原の石を積み上げる。でもすぐに鬼がやってきてそれを壊してしまう」、あの悲しいお話です。その子供たちを救ってくれる存在がお地蔵さんです(o^^o)

本堂と千体仏塔

そんな地蔵信仰が古来より盛んな壬生寺の境内は夕方になると静寂に包まれ、不思議な空間になります。上の写真は千体塔(左)と本堂(右)。お盆の時期は特にその神秘的な雰囲気がより一層漂うような気がします。

本堂

おそらくその雰囲気を作り出しているひとつが、本堂前に並んだこの灯籠たちです。ご先祖追善のために宗派にかかわらず申し込めます。このお盆の時期に毎年千灯以上奉納されるそうです!!

表門から本堂へ

寺社・仏閣は17時前に閉門することが多いですが、お盆やライトアップなど、時期によって少し遅くまで開いている時もあります。※壬生寺はお盆の期間(16日まで)は21時まで。まだまだ蒸し暑い日々は続きそうですが、「夕方さんぽ」オススメです!

壬生寺のHP:http://www.mibudera.com

KCTPより自転車で15〜20分圏内。
四条堀川サイクルターミナルや五条堀川サイクルターミナルからは10分以内です🚲

駐輪は境内に可。詳細はお寺の方にお尋ねください。

語り手:かおる玉子