先週、下鴨神社のラグビー神社こと雑太社を取り上げました。今日はスポーツつながりということで、球技なら何でもおまかせ!という神様・白峯神宮を紹介します。
KCTPからは堀川通を北へ北へと進みます。堀川通は、歩道に自転車レーンが設けられているので、京都の街なかサイクリングは初めて!という方も安心して走れますよ。まだ、イチョウがきれいに残ってました(12月9日)。
今出川通の角を右折すると、すぐに見える白峯神宮。門をくぐった右手に駐車場があるので、そこに停めましょう。
拝殿の前にある2本の木は、お雛さまでおなじみの右近の橘と左近の桜。ご祭神が天皇であるため、御所風のスタイルになっています。
史上最強の怨霊と恐れられている崇徳天皇は、平安時代末期、保元の乱で後白河天皇に破れ、流罪になった讃岐で天皇家を恨みながら亡くなりました。実際、その死後、天皇家は政治の表舞台から消え去り、武士の世の中が700年続きます。ところが、その崇徳天皇を再び京都に祀ったのは明治天皇でした。敵にすれば怖いけれど、味方にすればこんな頼もしいものはないという御霊信仰に基づいてのことだと伝えられています。
もともと、この地は、蹴鞠で天皇に仕えた飛鳥井家の邸宅でした。それにあやかり、石碑にはめ込まれた石鞠をまわすと球運が授かるとか。
こちらの地主社に祀られているのは、平安の昔から飛鳥井家を護ってきた蹴鞠の神様である精大明神。中には、ありがたそうなサッカーボールが奉納されています!
本殿には、良く鳴る→良く成る→新願成就の御利益がある鞠の鈴。両手で持ってガラガラ鳴らすと願いが叶うそう!
境内には、蹴鞠の庭も設けられています。たいがいの球技は、相手がボールを落とすと自分の得点になりますが、蹴鞠は違うんです。いかに長くラリーを続けるかということが重要ポイント。だから、相手が蹴りやすいようにパスを出すという、このうえなく平和的なスポーツです。今も年に何度かのお祭りの日には蹴鞠が催されてます。
授与所では、闘魂守という勝負に強くなれそうなネーミングのお守りもありました。自転車なら、京都御所から10分以内で行ける距離なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
Eriko