雨の合間に、レンタサイクルをご利用のお客様が絶賛していたくろ谷さん、こと金戒光明寺へ。
平日の遅い午後。人っ子一人いないし、カラスの声がやけに響き渡ってるし。
~そういえばあのお客様、お墓がすごいところって言ってたなぁ~ って思いだし、ちょっとビビりました。
やっぱ帰ろかなって心グラついたけど、思いきって高麗門をくぐることに。
幕末に京都守護職本陣がおかれた、会津藩、新選組ゆかりの地。そして法然上人がはじめて草庵を営まれたところ。京都って本当にいろんな歴史が絡み合ってます。
歩き始めると石垣沿いの桜の新緑がきれいで、桜の時期は空いてそうだし穴場です。
でも、なにより圧巻だったのは石段下から見上げた山門。圧倒的存在感! 160年前につくられたそうです。
近所の子供たちが山門でかけっこしてて、人がいるーとほっとしました。
山門をぬけると幼い頃の法然上人像がありました。桜より紅葉が有名なお寺みたいです。
境内は広大で、会津藩1,000人の軍隊が駐屯できたのが、本陣に選ばれた3つの理由のひとつとか。丘の上で眺めもいいですよ。
あとの2つは密かにつくられた城としても使える構造と要所に近いアクセスの良さ。(御所まで約2㎞、三条大橋東の東海道の発着点まで1.5㎞)
ゆっくり境内を通り抜けました。ほんの一部だけど。
とろけるような甘い香りの菩提樹の花。聞こえてくるお経のやわらかさ。
混雑していたら感じられない音や香りを楽しめたひとときでした。今の京都ならではですね。
教えてくれた外国人のお客様が感動していたお墓も、有名なアフロ地蔵さんも、美しく沈む夕日も、お庭も見れなかったけど、またゆっくり来たくなったお寺なので、今回は下見ということで。
また来ます。