よく見かけるけどなんだろう?って思いながら、スルーしていた頃もありました。茅の輪(ちのわ)と水無月。今年は両方ともクリア!
まずは茅の輪くぐり。
6月30日に夏越の祓(なごしのはらえ)という儀式があり、今年前半の半年間の穢れを清めて災厄を払い、このあとの後半も無事に過ごせるようにと祈る行事です。茅の輪くぐりは、この儀式のひとつとして行われます。茅の輪をくぐることで、自分自身の無病息災、厄除け、家内安全、この先半年の無事を祈るため。
私がくぐったのは下御霊神社。
御所の鎮守で、疫病災厄の神社です。5月24日の「還幸祭」では、神社内で関係者のみにて鎮疫神事を執り行われ、門の外側に向かい、全ての人々が遍く疫病の禍いから守護されますよう、御祓いして下さったそうです。
こちらなら心身ともに徹底的に清められそう!下御霊神社で茅の輪をくぐれるのは6月21日から6月末まで。短い期間限定です。
くぐり方もちゃんと掲示してくれているので清く正しくくぐれます!
お参りもできましたが、名水は時間の関係で飲めず・・・次回はマイボトル持参で。
さて、怒涛の2020年前半のいろいろを、さらにきれいさっぱりするため「水無月」を買いに行きました。
京都に住んでいると、6月の和菓子屋さん、スーパーでもとてもよく見かけるこのお菓子。ういろうの上に小豆が乗っかっている三角形の涼しげな姿~
かつて貴族は夏越の祓のときに、氷を食べて暑気を払っていました。でも、庶民には氷は当時貴重品で手に入らなかったので、ういろうを三角形に切って氷に似せたお菓子をつくって食べていました。また、小豆には悪魔祓いの意味もあります。昔から人々は水無月を食べて無病息災を祈り夏を乗り越えようとし、それが今に続いて京都に欠かせない季節のお菓子になったようです。
ということで、本当は6月30日に食べるべきところですが、フライング!
以前から気になっていた四条堀川の亀屋良長本店さんへ。老舗ながら斬新でオシャレな和菓子づくりで知られているお店です。
絶妙なタイミングで粋な若旦那。お店の方でしょうか?
自転車はお店の前にとめさせてもらえます。
さて水無月!京都の小学校では、ちゃんと6月30日に給食に登場するそうです。(スタッフ談)
水無月だけ、と思っていたのに、店内は見た目もかわいらしくて、ユニークなものばかりで、目移りして大変なことに。
ネーミングにクスリとさせられたので「そんなバナナ」だけ買って帰りました。
そしてこちらにも名水が!和菓子はもちろん、京都のお豆腐やお酒がおいしいのも納得です。
さて、実食! テンション上がりすぎて、こともあろうに水無月様の写真を撮り忘れてしまいました。お店の写真で美味しさご想像ください。すみません。
そんなバナナは、艶やかなカカオ羊羹にナッツが寄り添うようにいて、切るのがためらわれました。バナナの香りが楽しく、甘く、濃いめのブラックコーヒーとピッタリでした。
茅の輪くぐりも水無月も、6月だけの風習。京都に来られるチャンスがあればぜひ!
2020年もあと半分。後半戦、張り切って参りましょ!