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京都と自転車のブログ

和菓子と京都

亀山陸奥の松風

和菓子の種類や京都の歴史に詳しくなくても、なんだかしっくりくる2つの言葉「和菓子と京都」 そうなんです!京のまちにはたくさんの、長い歴史を持つ和菓子たちがあるんですね。
最近は京都駅構内に和菓子屋さんコーナーなるものもでき、「あ!京都土産買うの忘れてた!」というおっちょこちょいさんも安心して帰路につけます。

でも、ちょっと待ってください!折角、京都まで足を運んでそれだけでは勿体ない!和菓子にまつわるヒストリーを一緒に、旅の土産にしませんか?

世界遺産の西本願寺

 

京都駅から北へ歩くこと10〜15分程。自転車ならほんの数分。ひときわ大きな建築が目印の東本願寺と西本願寺。長い歴史の中で東と西に分かれますが、その2つに分かれる前のお話。
今から400年ほど前、当時の本願寺は武将 織田信長と10年近くに及ぶ戦争をしていました。

立て篭もり戦略の本願寺 VS それを突破して攻め落としたい織田勢。正面突破がダメなら「兵糧攻め」。はい、相手の食料補給(兵糧)を絶って白旗を上げさせる作戦ですね。しかし10年近くも攻め落とせなかった。なぜか?

世界遺産の西本願寺

実は裏からこっそり兵糧(和菓子)が本願寺内の人々に提供されてました。それこそ亀山陸奥さんの「松風(まつかぜ)」です。
「和風カステラ」とも称されるこの和菓子。小麦粉・砂糖・麦芽飴や白味噌を混ぜ合わせ発酵させた生地にケシの実を振りかけ焼き上げたものです。

亀山陸奥の松風

これはもう実際に食べて実感していただきたいのですが、パンやカステラのような割りと軽めの食感かな?と思わせながら、実はもっちり食感と程よい粘りやケシの実のアクセントが入った独特の香り。噛めば噛むほどクセになる旨みが出てくる和菓子なのです!見た目とのギャップがとにかくすごい!

亀山陸奥の松風

本願寺の人々の腹持ちとモチベーションを陰から支えた松風。数百年の時を経て今なお、人々を魅了し続ける和菓子をご自宅に持ち帰りませんか?

亀山陸奥の松風パッケージ

語り手:かおる玉子